お金、生活ハック

学生で投資を始めるメリット・デメリット!

最近、銀行や街中の広告で「投資」という言葉をよく目にするようになりました。

特に、コロナ禍に収入が減るなどをきっかけにここ1~2年で注目度がグンと上がりました。

そういった世の中を漠然と見てきて「投資始めてみようかな」「やった方いいのかな」と思った学生の方がこの記事にたどり着いたことでしょう。

本記事は、次のような方にピッタリな内容になっています。

  • 学生だけど始めてもいいのかな?
  • 投資に興味があるけど何から知ればいいかわからない
  • 自分にできそうならやってみたい
  • どれくらい稼げるのか、どれくらいリスクがあるのか知りたい

実際投資とはどういうもので、学生のうちから始めた場合のメリットやデメリットを紹介します。

ぜひ、参考にして自分がやってみる方がいいのかどうかを検討してみましょう!

1.投資ってなに?

そもそも投資とは何なのかをわからない、又は漠然とこんなものというようなイメージしかない人が多いと思います。

投資とは、「利益を見越してお金を投じること」です。

この利益とはお金に限ったことではありません。

例えば「自己投資」という言葉があります。

将来グローバルな仕事をしたいから英会話教室に通うことから、気になるあの子を振り向かせるために服や身だしなみににお金を使うといったことまでも含まれるでしょう。

本記事では、「お金が増えることを見越して、お金を投じること」という意味で投資という言葉を使います。

どんな人が、何のためにやるの?

皆さんの中には、「投資はお金持ちがやるもの」と考えている人も少なくないのではないかなと思います。

しかし、近年ではそこに止まりません。

投資は社会人や退職済みの人、中には学生までもがやっています。

彼らが投資をする理由は様々です。

  • ライフプランを実現するには働くだけじゃ足りないから
  • 将来が不安だから(年金問題や結婚などの大きな出費を伴うイベントを見据えて)
  • お金がもっと欲しいから
  • みんなやっているから

他にもきっとあることでしょう。

ハッキリ言えるのは、全員「お金って必要だよね」と思っているということです。

お金は無くてもいい、今はいらないなどと考えている人はきっとこのページにたどり着くことすらないでしょう。

きっとあなたも、「必要なんじゃないか」と思い始めたからここにたどり着いたのではないでしょうか?

2.投資をちょっと知ってみよう

では、実際に投資について知ってみましょう。

このセクションでは、よく誤解しがちなことや疑問に思いやすいところを中心にお話します。

大きな資金はいらない!?

「投資って資金が多くないとできないんでしょ?」

誰もがそう思いがちです。

もちろん、大きなリターンが欲しければその分資金も準備する必要があります。

しかし、最近では数百円からできるサービスがあったり、買い物などで得たポイントを運用するものまであります。

数千円~数万、数十万円といった利益が欲しければさすがに難しいですが、「投資に触れてみる」という点ではこういったサービスを利用するといいと思います。

そこから少しずつ投資に回す額を大きくしていくといいのではないでしょうか。

ギャンブルとは違う!

「ギャンブルと一緒でしょ」

私の友人の中にはこのように言う人が少なくありませんでした。

しかし、実際は別物です。

投資と投機(ギャンブルのこと)をどこで分けるのかは難しいところですが、最も大きな違いは取り組む上での目的です。

それぞれの目的は次のようになります。

  • 投資→ある程度の根拠をもってお金を投じ、利益を出すために行う
  • 投機→利益を得れたら嬉しいが、実際は娯楽のために行う

例えば、私の友人の中に独学で株式投資を行っているA君がいました。

彼は、狙っている企業の決算時を狙って取引を行うなどして利益を出すためにお金を投じていました。

これは紛れもなく「投資」ですね。

一方で、FXを行っているB君もいました。

彼は、彼の別の友人と酒を飲みながらノリと勘で取引をしていました。

これは、利益を出すためでなく勝った負けたを楽しむために、要は娯楽のために行っていました。

これは明らかに「投機」になります。

投資と投機についてなんとなくイメージが湧いたのではないでしょうか。

また、よくイメージを持たれがちな「一攫千金」のようなものはありません。

資金力次第では似たようなこともできるかもしれませんが、そもそもそれだけのお金があれば一攫千金なんて狙わなくなるでしょう。

投資をするのであれば「コツコツと堅実に」が似合う人になりましょう。

貯蓄と投資

「投資より貯金する方がいいとかないの?」

そう疑問に持つ人もいるかもしれません。

確かに、投資はお金が減ってしまうリスクもあるため一見すると貯金の方がいいと感じるかもしれません。

しかし、そもそも貯蓄と投資にはそれぞれいいところと悪いところがあり、貯蓄か投資の2択ではなく自分に合わせてどちらにどれだけのお金を回すべきかを考えるべきなのです。

貯蓄と投資それぞれの特徴は以下のようになります。

  • 貯蓄→生活費など、直近で必要になりそうなお金をすぐに引き出せる(流動性が高い)。円安円高の影響を受け、価値が変動する。
  • 投資→教育資金や年金など将来を見越して増やせる。流動性が低い。リスクを伴う。

ざっくり言うと、直近で使うためのお金は貯蓄で、将来的に必要になる大きなお金は今のうちに投資で対策をするといった形がいいでしょう。

しかし、どちらにどれだけのお金を回すかは収入や支出など人それぞれになるため、後程ご自身で詳しく調べてみてください。

3. 学生のうちから投資を始めるメリット!

ここまでは実際に投資ってどんなものかをお話してきました。

ここからは、投資を始める上で学生だけが持つメリットをメインに紹介していきます。

社会人より時間がある

就職して働き始めると、会社に約9時間(実働8時間+休憩1時間)は拘束されます。残業や家からの移動時間なども考えるとさらに数時間拘束されるといってもいいでしょう。

それに対し学生は授業時間やその課題をする時間を込みにしても社会人ほど時間を使うわけではありません。

例えば、90分授業が月曜~金曜まで毎日6コマずつ入っていてやっと社会人と同じくらいの時間を使うくらいです。

また、学生の1日当たり平均学習時間(授業抜き)は約49.6分だというデータが出ているようです。もちろん、それ以上やってる人も少なくないでしょうし、その逆も中にはいるかと思います。

ここで言いたいのは、何かを始めるなら学生である今が一番時間を注ぎ込めるということです。

時間を中心に定めていましたが、社会人だって自由な時間は作れます。

しかし、日々の仕事で身体的・精神的にヘトヘトになってる人も少なくはありません。

その状態で新しいことを始めて、それが形になるまで果たしてどれだけかかるのでしょうか。

投資に限らず、何かやったことがないことを始めるのに持ってこいなのが大学生なのです。

運用期間が伸びてより大きなリターンが期待できる

投資の基本は長期投資です。

短期で取引をするようなものも中にはありますが、大体は長期になります。

例えば年利3%の金融商品に対し10万円掛けたとします。

年利3%なので1年後には+3千円の10.3万円になります。さらに複利(わからなければ調べてみたください)を用いて運用を10年間した場合、13.4万円になります。

これを学生で始めた場合と就職してから始める場合で考えます。

  • 大学二年生の20歳から30歳まで運用した場合・・・10万円→13.4万円
  • 就職した22歳から30歳まで運用した場合・・・10万円→12.7万円

よって、約7千円の差が出ることがわかります。

資金次第ではもっと大きな差が開いたり、必ずしも年利3%が保証されていたりするわけではないのでこれが絶対の結果というわけではありません。

しかし、早く始めれば運用期間が長くなり、その分リターンを望めることがわかったかと思います。

自己負担が小さいうちに運用できる

学生の皆さんの多くは家賃、生活費や保険などを保護者に負担してもらったり、所得税を始めとした税金や年金が免除されていたりします。

社会人になるとそういうわけにもいきません。

毎月安くないお金を先に挙げたものに払うことになります。

こうなると、投資をする余裕はないのではないか、お金が無くなってしまったらどうしようという不安に付きまとわれることになります。

その点、学生であればそれらの不安はある程度軽減されるため、運用に慣れるにはちょうどいい環境だと言えるでしょう。

もちろん、だからといって生活費を削るなどしてはいけません。

あくまでも余剰資金で、また自己責任でやらなければならないことに変わりはありません。

こういった意味で自己負担が少ない、言い換えれば誰かに負担してもらえる状況は大きなメリットと言えます。

社会に出る前にお金を学べる

投資を始めると、嫌でもお金に向き合わなければなりません。

自分が損をしないように、又は得するにはどうすればいいか調べたり詳しい人に聞いたりをするようになることでしょう。

「大人になれば学ぶようになるでしょ」と考えてる人もいるでしょう。

しかし、実際に社会人をやっている方にお話を聞いてみると実はそうではありませんでした。

なぜなら、税金や年金などは基本的に会社が処理してくれるためです。

自分でやる必要がないことを積極的に学ぼうとする人は多くありません。

しかし、知っていれば損しなかった、又は得できたのにということはお金に関しては意外と多いものです。

最近ではそういった部分に注目した書籍や動画などが多くなってきているため情報も得やすくなってきています。

損得抜きにしても、自分に関わるお金回りは知っておくべきことです。

投資を入り口にして自ずと知ろうとなることはメリットと言えるのではないでしょうか。

4. 学生のうちから投資を始めるデメリット

ここまではメリットについてお話しました。

しかし、物事にはメリットもあれば当然デメリットもあります。

メリットだけでなく、デメリットもしっかりと理解しましょう。

好きなことに使えるお金が減る

先ほどもお話した通り、投資とは余剰資金で行うものです。

仮に一日6時間、週2日でアルバイトをした場合、勤務地が東京であれば最低約5万円になります。

仮に投資資金として毎月1万円を引くと、残り4万円の中で好きなものを買ったり、飲みに行ったり、どこか遊びに行ったりしなければなりません。

長期休みに旅行に行くとしたら普段から貯金もしなくてはならないため好きなことに使えるお金はより少なくなります。

毎月1万円を投資に回したからといってすぐに利益が出るわけでもないためお金が無いように感じてしまう人も出てくるでしょう。

人によっては、遊びたいから今月は資金に回さなくてもいいやという人も出てきます。

そこで我慢ができるかどうかが大事です。

自分が何のために投資をやるのかをちゃんと決めておくとそういったことも防げるのではないかと思います。

学業に充てる時間が減るかもしれない

投資は資金と理解が重要になります。

資金を作る為にアルバイトをしたり、理解を深めるために勉強をしたりして学校の課題に充てていた時間を他のことに回さなくてはなりません。

人によってはそれらをすることに疲れてしまって、学業の方を疎かにしてしまうかもしれません。

特に新しいことを始めたり学んだりするのは楽しいと感じやすいです。

楽しいことは率先してやりたくなってしまいます。私もそういうタイプですから気持ちはとてもわかります。

おすすめとしては、余剰資金と同じように余剰時間で始めのうちは取り組むといいと思います。

余剰時間を作るには、例えばYoutubeを見る時間を30分減らしたり、10時間寝ていたのを8時間に減らしたりなどです。

これは何も投資だけではなく、今後何かを目指したい・目標を達成したいと思ったときには重要な考え方だと思います。

これを機にそういった癖をつけてみてもいいかもしれません。

メンタルが左右される

学生のうちは蓄えや収入も多くないため、自分のお金が少なからず増減する投資をやる上ではメンタルが揺れ動かされます。

お金が減れば、減ったことにもちょっとした焦りを覚えますし、「あれを買おうと思ってたけど来月にしようかな」などを考える人もいるかもしれません。

逆に増えれば、ここから減る前に口座から引き出して今の利益を確定させようか迷うなどします。

これは投資を始めればある程度仕方のないことでもあります。

しかし、こういったメンタルのブレをできる限り小さくするために余剰資金で取引をするのです。

また、投資に絶対はありません。

「〇年運用すると利益は△△円見込めます」

という説明があっても、絶対その利益が出るわけではありませんし、資金が0円になることもしっかりと理解しておかなければなりません。

リスクについては、「1万円の利益を出したければ1万円失う可能性もある」と考えておくのがいいかと思います。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

メリット・デメリットについて理解していただけたかなと思います。

お金が増えたり減ったりすることは今までの人生でそれほどないことでしょうから漠然と「怖い」「不安」という気持ちは湧いてくるとは思います。

また、メリットよりもデメリットの部分の方が想像しやすいため、デメリットの方に気持ちが傾きがちですが、一度しっかりフラットな気持ちで両方を理解してみてください。

もちろん、大人になってから始めても何も遅くありません。

しかし、せっかく大人として社会に出るための時間を今過ごしているわけですから礼儀やマナー、常識といった部分の他に「お金」という分野に触れてみるのもいいかもしれません。

ただ、焦って始める必要はありません。

自分の状況とこれらメリット・デメリットを照らし合わせてご自身で判断するといいでしょう。

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