読書ハック

読書の効力を高めるアウトプット術

アウトプット、それは日本語で言うと「出力」を意味します。

この出力というのは、例えばテキストで学んだことを模擬試験や本試験で発揮するようなことです。

今回ご紹介するアウトプットは読書によって得たものを他のことに発揮していくものです。

実は本を読んでアウトプットする人は少ないものです。それはどうしてかといいますと、アウトプット術を知らないからです。

この記事ではアウトプットによって得られる簡単な効果についてお話しした後に、ご自身で選べるレベルごとにアウトプット術をご紹介していきたいと思います。

読書の効果をより高めたい人、読んだ本をすぐ忘れがちな人、読書で成長したい人、アウトプットの方法を知りたい人等に是非この記事を最後まで読んでいただきたいです。

読書のアウトプットの簡単な効果

読書によって多くの効果があることを皆さんは知っていると思います。

中には知らない方もいるかもしれませんが、実際に読書を続けていくうちに実感することができます。

そんな読書ですがより効果を高める方法があります。それがアウトプットになります。

以下では実際にどんな効果を高めるのかを紹介していきたいと思います。

読んでいただくことによってよりアウトプットすることが大事であるかを分かり、また、したいと感じることがあるでしょう。

では紹介していきたいと思います。

新しい知識を得ることができる

読書のアウトプットすることによっての一番の魅力は、他の人が体験したこと、経験したことを知ることができる疑似体験を受けることです。

著者が実際に悩み苦しんだことを本にしているのであれば、『どうやって乗り越えたのか』『どんなことを考え、どのような工夫をしたか』を考えることができます。

また、ストーリーであればその中で自分の中に新たな気づきをくれます。

その効果は具体的に言えば下記のようになります。

問題解決ができる

私たちは日々悩みを抱えて生きています。その悩みが本にされていることも多いと思います。

本の基本は「誰かの悩みを解決すること」に焦点を当てています。なので沢山の本がある今の世の中であなたの悩みに応えてくれる方法があるのです。

私自身も今までの人生の中で様々な悩みがありました。多くの悩みは本に書かれており、本を利用することによって解決を図ってきました。

あなたも何かを解決したいと思った時は本を読み、アウトプットすることによって解決の道があらわれるでしょう。

気づくことができる

上記でもお伝えしたように読書の一番の魅力は他の人が体験したこと、経験したことを知ることができる疑似体験を受けることです。

つまり、自分にとって新しい体験を2、3時間で経験することができるのです。

そこで経験することは今までにないことを気づかせてくれることでしょう。

ここで大事なことは読者、つまりあなたが「何に気付くことができ、どのように行動して変わるか」ということです。

行動が変わる

読書をしていると時々「すごく共感する」というときがあります。著者の気持ちと一緒になり「自分もそう思う」と思うことがあります。

そんな時こそ行動が変わりやすいと言います。新しい気づきを得るということは確かに大事なことです。

しかし、それ以上に行動が変わることは重要なのです。

「机上の空論」「知っていることとできることは違う」等といった言葉が世の中にあるように、頭でわかっていることだけが重要ではなく、行動することが重要です。

しかし、実際に人が行動するときは理論で納得しているときではありません。感情が動いたときです。

本は共感を生みやすいものですから、行動にもつながりやすくなっています。

なので、本は「そのあとどのような行動をするか」を考えて読むようにしましょう。

集中力が上がる

読書には集中力が必要になります。多くの人は普通2~4時間程度かかることでしょう。あなたはその時間ずっと集中することができますか?

一般的に人間の集中力は60分間が限界だと言われています。

読書をアウトプットすることができれば集中することができます。具体的な方法は以下のようです。

45分を基準にする

「サッカーのハーフタイム」や「学校の授業時間」は45~60分が多いですよね。それは人間の集中力がもととなっているからです。

そのため、読書をするときは45分を一つの基準にしてみてはいかがですか。

  • はじめに
  • 終わりに
  • 目次

これらを熟読することによって本の概要やポイントを理解することができます(小説は当てはまりません)。

そのなかで気になるところを3~5か所ピックアップして45分間使って読み進めていくのもいいことでしょう。

読書をすることにおいて時間を決めることがとても重要です。

時間を決めることによって読書に集中することができて自然と集中力が上がります。

この時に大切なのは「アウトプットを前提とした読書」をすることです。

それは読書の質が高まり短い間でも効果的な読書をすることができるようになるためです。

自分と向き合う

読書は皆でやるものではなく、どんな時も本と自分だけで行うものです。

それは本と向き合う時間、延いては「自分と向き合う時間」ということができるでしょう。

読書をしていると多くの気づきを見つけることができます。本に書かれていることを自分に置き換えて考え、自分と対話をしアウトプットをします。

それが集中力アップにも効果的ともいわれいているのでぜひ試してみてください。

また、現代はインターネットが普及し誰もがスマホを持っています。

SNSを使っているといつでも誰とでも繋がれる時代になっています。

だからこそ、ひとりきりで自分自身と向き合える読書というものには価値があると思うのです。

目標を持つ

読書において大事なひとつとして、事前に読書の目的を決めてから読書をすることがあります。

具体的には「文章の書き方を知りたい、上達したい」、今回のように「すぐに始められるアウトプットの方法を知りたい」などです。

目標をもって取り組むことで、脳は自然と目標を達成することを意識し集中力が高まります。これのポイントは意識することになります。

本を集中して読み、効果的な読書をするためには事前に目標を設定することを行い側票を達成するように意識することが大事になります。

論理的思考力が身につく

現代ではLINEなどのチャットやゲーム、テレビのテロップなど短い文に慣れている傾向が見られます。

そもそも論理的思考は理性的なものであり、なければ感情的になりやすく、仕事はおろか人間関係も破綻しかねません。

本は基本的に長文で読者に伝えようと文が作られています。それらの文章を読み、インプットをすることにより論理的思考は身につきやすくなります。

しかし、実際に論理的に話すためにはアウトプットをしなくては意味がないのです。発揮することができずに終わってしまうのです。

アウトプットの準備編

読書の具体的なアウトプット術の前に、読書をする上でのポイントがあります。より良いアウトプットをするためにはインプットもより良くしなくてはなりません。

インプットは質と量どちらが重要ですか?

結論から言えば、どちらも大事です。

今回はインプットの質を高める方法を紹介します。

深読みする

深読みとは文章の意味を、必要以上に深く読み取り物事の表面に現れない事柄なども必要以上に感じ取ることです。

読書における深読みは、本から学びや気づきを得て「その内容について話ができる水準」にまで理解することができるようになることです。

本を読むことで、その内容が血となり肉となる読み方をするようにしましょう。成長できないような読み方では読書の効力は下がってしまいます。

アウトプット前提のインプット

より良いアウトプットは、インプットもより良くしなくてはなりません。

なぜならアウトプットは「内容を説明できる」「内容についてを議論できる」必要があるからです。

感想や自分の意見が出てきてはじめて本を読んだことに意味を見出すことができるのです。

そこで、アウトプットを前提としたインプットをすることにより集中力や記憶力が大きく上昇するのです。

良い本を読む

読書をするとき「続かない」「最後まで読むことができない」といった声を聞くことがあります。

それは良い本を読んでいないからです。この良い本というのはあなたにとってワクワクする本です。

他の多くの人がおススメする本が必ずしもあなたにとって良い本であるとは限らないのです。

なので、インターネットで買うよりも本屋で実際に買うことをお勧めします。

目次や本の冒頭部分を読んであなた自身がワクワクする本を選んでみましょう。

勿論インターネットにもメリットはあるので活用していきましょう。

アウトプット初級編

これからは読書のアウトプット術について初会していきたいと思います。最初は初級編からです。

どれくらいのレベルかと言いますと「アウトプットしたことのない」人向けのものとなっています。

何から始めてみればいいか分からないという人がまず最初に取り組んでほしいものとなっています。是非やってみてください。

本にラインを引く

本を読む際にマーカーや赤ペンでラインを引き、必要とあれば書き込みをしていきましょう。本に線を引くところは以下の三点です。

  • 新しい気づきがあるところ
  • 参考にしたい表現や知識
  • なんとなく気になったところ

ラインを引いて本を読むことによって、引かないときに比べ内容に集中するので、インプットの質が上がります。

それはインプットとアウトプットは表裏一体なのです。

インプットの質が上がるとアウトプットの質も上がります。

また、「ラインを引く」という行動自体がアウトプットになっているのです。

ラインを引くことは誰にでもいつからでも始めることができます。ぜひやってみてください。

気づきを本に書き込む

本を読んでいると新しい発見や気づきに出会うことがありますよね。その時は迷わずその本に書き込みましょう。

本を読む最大といってもいい利点は自分の思考が深まることです。

ただ単に本に書いてある内容を理解するだけではとても勿体ないことです。

本の内容を理解したうえで自分の行動に反映していく、それが大事です。

そのため、本を読むときに新しい気づきや発見、自分の感じたこと、思ったことを本に直接書き込むことで読書の質は上がります。

読書好きの人の中には本を大切にきれいに保管したい気持ちが強く、直接書き込むことに抵抗がある人がいるかもしれませんね。

しかし、本の内容を覚えていなければ内容を理解し、議論をするといったアウトプットはできないのです。

本を読むことはアウトプットするためにあります。本を汚してあなただけの本を作り上げてください。

声に出して読む

音読をしているとき、人は前頭前野を中心に脳全体を活発に働かせていると言います。

前頭前野は判断力や思考力を司る通称、脳の司令塔とも言われる部分で、脳の中でも重要な役割を担っている部分です。

読むなら黙読でも良いのでは、と感じるかもしれません。

しかし、実は音読と黙読とでは、脳の働きに大きな違いがあります。

それは、音読のほうが同時に複数の感覚を動員していて、脳内で複数の処理を行っているということです。

音読で使用される感覚は、文字を読み取る「視覚」とそれを再び聞く「聴覚」があり、そして、音読で生じる処理とは、「文字を読み取る」「読んだ文字の意味を理解する」「理解した文章を声に出す」「声に出した文章を音として聞く」「音として聞いた文章を再び理解する」と多岐にわたります。

音読は、これら非常に多くの処理を同時にこなす複雑な行為。

これにより前頭前野を中心として脳全体が満遍なく利用され、結果的に脳が活性化されるのです。

それによって目で文章を追って黙読するよりも音読をした方がインプットとアウトプットを効率よく行うことができ、結果知識の定着スピードが速くなります。

アウトプット中級編

次に紹介していくのは中級編になります。対象者としてはアウトプットをしたことのある人です。

「アウトプットが継続できない」「アウトプットの効果を感じない」「もっと効率のいいアウトプットの方法を探している」といった人に向けたものになります。

本最大限活用する読書ノート

読書ノートを書くと、本を最大限に活用することができます。読書自体をする人は多くいます。

しかし、本から得た学びや情報を効率よく自分のものとして残せていない人は多いものです。

他の記事にて読書ノートについて書いたものがあるので時間のある時に読んでください。こちらから飛ぶことができます。

「文字を目で追う読書」ではなく「何かを書きだす読書」に変えることによって読んだ本の内容を記憶して、行動に変えていきましょう。

また、ノートに書こうとすることによって読書に「ノートを書く」という目的が生まれ、効率のいい読書が可能になります。

まずはその本からあなたは何を学びたいかを明確にして読書をしましょう。

ノートに書いてほしい内容は以下の三点になります。

  • 印象に残った言葉や表現
  • 気づいたこと
  • 今後の行動

印象に残った言葉や表現

本を読む理由は「仕事や実生活に生かすため」であったり、「悩みを解決するため」であったりすことがありますよね。

しかし、実際の行動が買わなければ意味がないのです。

「これは仕事で使えそうな内容である」「これをすれば自分は変われる」という情報を必ずメモするとよいでしょう。

気づいたこと

事実だけをノートに書いても行動は変わらないものです。どうしてか、それは自分の事柄にできていないからです。

大事なことは本に書かれていることではなく、本の内容に気付きどのように自分が変わっていくことです。

「自分の場合どうか」「実際にどう生かそうか」ということを考えましょう。勿論ですが無理にやるのはいけません。

今後の行動

上記でも記載したように、本を読んで実際に行動がどう変わるかが重要なのです。

そのため、必ず今後の行動を明確にしましょう。ただ欲張りすぎてはいけません。多くても3つまでにしましょう。

Twitterで読書の感想をシェア

読書のアウトプットができない理由の一つにハードルが高いことがあります。

読書のアウトプットというと本の書評や要約をイメージしてしまいがちですよね。それが原因で書くことが億劫になっていませんか。

そんな時はアウトプットのハードルを下げ、アウトプットしやすい環境を作るのです。

そこでおすすめなのがTwitterになります。Twitterには140文字以内という制限があるのでだれでも気軽に書評することができるはずです。

また、Twitterの場合、フォロワーからの反応をもらえることがあります。

いいねやリツイートをもらえるとモチベーションアップにつながり、もっと本を読んでアウトプットしたいという意欲がわいてきます。

環境を整える

実は読書の場所によってアウトプットができるかどうかは決まるものです。

読書のアウトプットは、鉄は熱いうちに打てというように読み終わった後すぐが最適なタイミングになります。

読んだ後一週間たってから感想を言えと言われてもその本の内容を覚えてないことだってあります。

そんな読書のアウトプットを呼応慮した結果、最適な場所と言えるのがカフェと電車の中です。

必ずヒトの目があるところで読書をしてください。

自分だけの場所で読書を終えると達成感で休憩してしまい、最適なタイミングを逃してしまいます。

場合によってはその本を二度と開かないなんてこともあるのではないでしょうか。

ヒトの目があるところであれば必死に頑張ろうとします。

アウトプット上級編

最後は上級編です。対象とする人はアウトプットを継続的に行っている人です。

さらなる高みへ行きたい人におすすめになっています。少し難しいかもしれませんがやってみてください。

書評ブログを書く

効率的に読書の効果を上げることのできることが書評ブログになっています。

そしてこれは最強ともいえる読書アウトプット術になっています。理由は本の内容が整理され思考が深まるからです。

また、ブログを書くという行動で明確化されます。

書評は「読書感想文」や「本の要約」と混同してしまいがちです。

本を読者に個人の視点を交えて紹介するのが書評の目的となっています。

正当な評価を書いて本の内容が読者に誤解されないように書いていく必要があります。

しかし、書評にも自分の考えや気づきを書く必要があります。

もし、それがなければただの紹介になってしまうからです。

そのため、書評は「読書感想文×本の要約」と言い換えることができ、最強の読書のアウトプット術ということができるのです。

行動することで人生が変わる

上記でも記載しているように、アウトプットの中で最も大切なのが「行動」です。

アウトプットによって人生が変わる。そう言われていますが、それは行動が変わっているからこそ人生が変わっているのです。

反対に、行動しなければ何も変わりません。行動するというアウトプットをしなければ一生懸命インプットしても変わりません。

行動するためのコツは小さく始めることです。

例えば、アウトプットをしようとしていきなり書評のブログを書くのはできたとしても大変です。

継続するのはもっと難しいことでしょう。しかし、Twitterの140文字以内なら何とか続けられそうになるのではないでしょうか。

大事なことは小さくてもいいから行動することです。行動することのメリットは以下の三点です。

  • 始めると歓声の法則で続けられる
  • 自分の中でもっといい方法を考えるようになる
  • 他の人からフィードバックがもらえる

読書をした時は今後の行動を必ず明確化し、行動をするようにしましょう。

そうすることであなたの人生は変わっていくことになるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。今回は読書をアウトプットした際の効果やそのアウトプット術について紹介していきました。

人間が行動しやすいのは感情が動いたときです。今回の記事を読んで感情は動いたでしょうか。

試してみたい、そう思う心があなたの行動を変える一歩になるのです。

戸惑う気持ちや信じれない気持ちもあるかもしれません。しかし、実際に変わった人がいます。

できることからでもいいので少しずつ変えられたらいいですね。その一歩はいつか見たときに大きな一歩だと知ることができるでしょう。

この記事を何度も読み返し、あなたもアウトプット術を手に入れましょう。

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