医療が発達し、今までは見逃されてきた「発達障害」が近年では早期発見されてきています。
それと同時に発達障害のある子どもたちも急増してきました。
保育所でも発達障害のある子どもがいることは珍しくないです。
そこで保育士としての経験からそのような子どもたちとどう関わっていけばいいのか私なりにご紹介したいと思います!
「です。」「ます。」で呼びかけをする。
発達障害の子たちは常に自分の世界を持っています。そこに誰かが入っていくのは少し難しい…。でも次の活動をさせたい…。
そんな時に「~するよ!」「~してください!」と言っても理解してくれない、もしくはパニックになってしまします。自分の世界で楽しんでいるので切り替えが難しいのです。
私も何回も切り替えに失敗してパニックにさせてしまったことがあります。「何でわかってくれないの!?」と投げ出してしまいたいことも…。
ある時、先輩保育士さんが呼びかけていた言葉で子どもたちがまとまるのを見てヒントを得ました。
「お片づけをします。」「お部屋に入ります。」
と「です。」「ます。」と言い切って指示を出す。そうすることで子どもたちが「自分に言われているんだ。やらなきゃ!」と受け入れて行動する。
これが発達障害の子どもたちには特に指示か通りやすい言葉がけなのです!
指示がコンパクトで頭に入りやすい。だからパニックになりにくい。
これで私の悩みは少し軽減されました!
写真や絵カードを見せて呼びかける。
言葉ではなかなか理解しづらいところがあるのも特徴のひとつです。言葉だけで理解してくれた時はラッキーと思った方がいいですね。
発達障害のある子は耳での情報よりも目からの情報を優先することが多いです。
それを利用して写真や絵カードを使って関わるとよりスムーズに、且つお互いに負担が少なく生活できることがあります。
例えば片付けをする時に片づけるおもちゃの写真を見せて「これを片付けます。」と声をかけると子どももパニックにならずに片づけられます。
また、給食時、なかなか準備にとりかかれない子にお昼の絵カードを見せて「ご飯だよ!」と言うとそれに気付いて準備したりします。
落ち着いて関わる
関わる側がパニックになってしまっても子どもは向き合ってくれません。クラスの活動に遅れてしまったからといって「まずい…」と焦ってしまう気持ちもありますが、一番はその子のペースで活動の切り替えをしていくこと。子どもを一番に考えてあげることです。
落ちついて切り替えができたり、活動ができたりすることで信頼関係を深め、その子が生活しやすくなります。
また、その子が一番落ち着く空間を作ることも大切。私は、泣きたいときは思いっきり泣かせて落ち着いてから抱きしめたりおんぶしたりして「大丈夫!」と背中をトントンとたたきながら声をかけていました。そうすると切り替えができて次の活動に移ることは出来ました。
まとめ
発達障害があっても一人の子ども。少し理解の仕方や考え方が違うだけで他の子どもたちと変わりません。
その子の個性に向き合って関わっていけば絶対にその気持ちは伝わります。
子どもは素直です。焦ってしまう気持ちもわかります。でもその子のいいところを一日一個でも見つけてあげてください。きっと少しずつ焦る気持ちがなくなってその子がいとおしく感じるようになりますよ!