私は2年前からモルモットと生活しています。
しかし、普通のモルモットではなくホームセンターで飼育放棄されたモルモット。
「保護する」と聞くと犬猫を浮かべる人は少なくないと思います。
今回は、保護したモルモットちゃんと生活をご紹介します。
お迎えした日
その子はホームセンターで売られていた子でした。
しかし、乱雑な飼育によるストレスで平均体重を優に超え、皮膚は荒れ、爪は伸び切り、おまけに人間不信。
そのおかげか全く飼い主が見つからず、1年も売れ残っていました。
ある日、ふとその子のゲージとぉみると「里親募集!」という貼り紙が・・・。
このままではこの子はどうなってしまうのだろう。犬猫のことを考えると・・・殺処分・・・。
いてもたってもいられなかった私は何年も様々なハムスターと暮らしていた経験から、家に迎えることを決意しました。
人間不信なモルモット
お迎えしたのはいいものの、草食動物なんて買ったことがない私。しかも訳ありのモルモット。
ネットや飼育書を読み漁り、猛勉強しました。
ある程度の知識を得た私でしたが、一番大変だったのはこの子が人間不信であること。
ゲージの隅に固まって警戒した目でこちらを見ている。
私も昔人間不信だったことがあったのでまずは環境に慣れてもらおうと見守ることにしました。
そして一番大切にしたのは名前を呼んであげること。人間が怖くないということを再認識させることでした。
私はその子に「笑瑠(える)」と名付け、呼び続けました。
要求してくるモルモット
名前を呼び続け、一緒に暮らす事約1年のある朝。えるは私に「プーイ!」とご飯を要求してきました。
それまでは絶対に私の手からはご飯やおやつは食べず、怯えた目でこっちを見るだけだったのに・・・。
その日からえるは私に何かしら要求をしてくるようになり、徐々に警戒が解けていきました。
名前を呼んであげること。
単純だけどえるにとっては嬉しかったのではないか。こいつなら甘えてもいいのではないかと思ってくれたのではないか・・・。
そう感じました。
今現在のモルモット
あれから2年。3才になったえるは、後輩ハムスターと後輩デグーに囲まれて生活しています。
遠慮することもあるようですが、主張もしっかりするようになり、今ではゲージから出られない以外すっかり他のモルモットと変わらない生活を送れるようになったと思います。
私とよくケンカし、お話しし・・・。決して良い飼い主とは言えませんが、私はえるを人間の子どもと同じ目線で接しています。
飼育書だけでは一緒に生活出来ないモルモット。おやつでつることもできず、お散歩も出来ない。一番は人が怖いということ。
たくさん悩みました。ぶつかりました。
でも、えるにとっても私にとってもベストな距離感はえるを「人」だと思って生活することでした。
そう思考を変えたとたん、えるも心を許してくれたように感じます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
動物の殺処分が問題視されているこの時代。犬猫だけでなく、えるのような小動物も行き場がなく、処分されています。
えるにとって私の所へ来たことが良かったのか・・・。それは未だに分かりませんが、ひとつの命を救えたことは間違いないと思っています。
ぜひ皆さんも動物のあり方を考えてみてはいかがでしょうか。